1: 小豆大福 2017/11/09(木) 00:22:07.17 ID:CAP_USER9.net
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神奈川県座間市のアパートから9人の遺体が見つかった事件で、身元が確認された東京都八王子市の女性(23)と被害者の可能性のある男女8人全員の家族から、地元警察に行方不明者届が出ていたことが捜査関係者への取材で分かった。携帯電話の電波で位置情報を探索する「イチタン」などで所在確認に動いた警察もあったが、被害者の居場所を突き止めることはできなかった。

 9人は8月22日~10月23日にかけて行方不明になった。家族らは翌日から1週間以内に神奈川、群馬、埼玉、福島の各県警と警視庁に行方不明者届を出していた。

 イチタンは、警察が裁判所の令状を示して通信事業者から位置情報を取得する捜査手法で、各地に点在するアンテナの半径500メートル~1キロの範囲で位置を把握できる。

 捜査関係者によると、神奈川県警は県内の男性(20)の行方をイチタンで捜したが、位置情報は同県海老名市で途絶えた。福島県警も高校3年生の女子生徒(17)の母親からの届けを受け、イチタンで捜索したが、電波は座間市近くで途切れ、その後の足取りはつかめなかったという。

 警察庁によると、2016年に行方不明になった人は約8万5000人。このうち「犯罪に巻き込まれる危険がある」「遺書があり自殺の恐れがある」など6項目のいずれかに該当すると判断した場合、各警察は「特異行方不明者」として捜査レベルを引き上げ、イチタンや防犯カメラ映像の収集などを進める。

 今回の事件の被害者とみられる群馬県邑楽(おうら)町の高校1年の女子生徒(15)について、同県警の担当者は「年間800人近くの不明届を受けているが、(高1の生徒は)その中で特に若いので、犯罪に巻き込まれた恐れも視野に特異行方不明者として対応していた」と話す。

 16年の特異行方不明者は約5万6000人。捜索にイチタンは有効だが、通信事業者には通信の秘密を守る義務があり、警察幹部は「全ての事案で実施することは難しい」と話す。捜査関係者も「よほど事件性が疑われるケースでなければ、速やかな協力は得られない。手続きに手間もかかり、不明事案に要員を割く余裕のある警察署は少ない」と口をそろえる。

 被害者全員の家族から届け出がありながら、警視庁の捜査員が白石隆浩容疑者(27)のアパートを確認するまで事件を把握できなかったことに警察庁も衝撃を受ける。同庁幹部は「各警察が必要な捜査をしたか精査しなければならない」と話す。【川上晃弘、杉直樹、高井瞳】

配信2017年11月8日 20時45分(最終更新 11月8日 23時54分)
毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20171109/k00/00m/040/100000c

引用元: ・【座間9遺体】全員が家族から1週間以内に行方不明届 警察探索及ばず 「イチタン」で突きとめられず

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